2012年1月13日


C★NOVELS
全世界対米国!! 欧州と同盟した日本は太平洋で米国と激突。高速巡戦「浅間」を擁する挺身攻撃隊がパナマ西岸沖に肉迫、新鋭機「雷光」が出撃し、伊五四潜は運河を閉塞すべく甲標的を放つ!
カバー:高荷義之
刊行日:2006/12/20
新書判/248ページ/定価945円(本体900円)
ISBN978-4-12-500965-1 C0293
第二次世界大戦時、ドイツ海軍、特に水上部隊は、主敵たる英国海軍よりも遙かに劣勢だった。
一九三九年九月一日の開戦時、主力艦はシャルンホルスト級巡洋戦艦二隻とポケット戦艦三隻に過ぎず、空母は一隻もない。
対する英国海軍は、戦艦一二隻、巡洋戦艦三隻、空母七隻を保有している。
戦力差は隔絶しており、勝敗は戦う前から明らかだった。
開戦後に、新鋭戦艦「ビスマルク」と「ティルピッツ」が就役したものの、戦力差が大きく開いているという状況に変化はなかったのだ。
しかしドイツ海軍の水上部隊は、劣勢ながらもキラリと光る活躍ぶりを見せている。
ポケット戦艦は通商破壊戦で幾多の英国商船を沈めており、シャルンホルスト級巡洋戦艦二隻は、ノルウェー沖で英空母「グローリアス」を捕捉、艦砲でこれを撃沈するという武勲を立てている。
「ビスマルク」が就役早々、英海軍のシンボルとも言うべき巡洋戦艦「フッド」を撃沈したのは、あまりにも有名だ。
独ソ戦が始まってからは、シャルンホルスト級巡洋戦艦、ポケット戦艦、重巡や駆逐艦が、極寒の北極海で、援ソ船団の妨害に就いている。
大戦末期には、水上部隊の残存艦艇が、東部ドイツから避難民を脱出させる任務に就いている。
寡勢ながらも、よく戦ったと言える。
筆者の新シリーズ「巡洋戦艦『浅間』」では、ドイツのシャルンホルスト級巡洋戦艦に、史実よりも遙かに苛烈な戦場を用意した。
戦場は広大な太平洋であり、敵は米海軍だ。シャルンホルスト級が戦ってきた英海軍より、強大な敵だ。
だがシャルンホルスト級には、力強い戦友がいる。
最強の戦艦「大和」を始めとする、我が日本帝国海軍の艨艟だ。
帝国海軍の軍籍を得たドイツ製の巡洋戦艦が、「大和」らと共にいかなる戦いぶりを示すか。帝国海軍が、シャルンホルスト級をどのように使いこなすか。
作中にて、御確認をいただきたい。
〔横山信義/2006年12月〕