2012年1月13日


C★NOVELS
ラバウルの日本軍は、試製禰式翔竜を搭載する飛龍に加え紫電改を投入し、敵夜間戦闘機を掃討した。だがその矢先、マリアナへの進出を図る米軍の空母機動部隊が要衝トラック環礁を襲撃!
カバー:佐藤道明
刊行日:2010/8/30
新書判/208ページ/定価945円(本体900円)
ISBN978-4-12-501121-9 C0293
作者の年代で紫電改といえば、やはり「太平洋の翼」であり「紫電改のタカ」になる。断じて毛はえ薬ではない。今回の『マリアナ機動戦 3』では冒頭から紫電改の活躍がみられるが――見せ場を早く出してしまわないと、また巻末になって積み残すことになりかねないので――実は上記二作品から、無視できない影響を受けている。
この巻にも登場する多賀大尉の名は「紫電改のタカ」に由来するのだが(ただし読みは「たが」)、賢明な読者諸兄は気づいておられたかもしれない。また本巻の終盤になって描かれる副嶋中尉の旅は「太平洋の翼」の冒頭部分を踏まえたものである。実はおなじ輸送船に別の重要な登場人物が乗りあわせていたのだが、読者諸兄はお気づきになられただろうか。
などというエピソードの中には、例によって積み残したものもある。それは一二月に刊行予定の次巻以降で、明らかになるだろう。乞うご期待。
〔谷甲州/2010年8月〕