書籍情報

書籍詳細

第三次世界大戦4

C★NOVELS

第三次世界大戦4
ゴー・フォー・ブローク!

大石英司 著

「アラ・ワイ運河の恋人」と名付けられた一本の動画が世界を反中国へと動かす。中国軍は動画に登場する二人の確保に乗り出すが、その傍には元〈サイレント・コア〉隊長・音無の姿が......。

カバー:安田忠幸
刊行日:2016/11/25
新書判/224ページ/定価:990(10%税込)
ISBN978-4-12-501372-5 C0293


だいさんじせかいたいせん4
ゴー・フォー・ブローク!


立ち読みしてみる
この作品の冒頭20ページを無料でご覧いただけます。
オンライン立ち読みシステム!


コメント

 アメリカの大統領にトランプが選出されました。21世紀はまだ始まったばかりですが、間違いなく、世紀の番狂わせと言っていいでしょう。寛容と和解を説く指導者でなく、憎悪と排除を煽る指導者が、アメリカの国父として君臨することになります。おそらくこれからは、国父としての大統領の存在意義自体が、アメリカ国民によって問われることになるでしょう。
 もちろん、国際政治にとってもそれは大きな不安要素になります。アメリカは最早世界の警察官ではないと公言し、世界の紛争から手を退くことを公約に掲げた人物です。
 中東の混乱、英国のEU離脱に加えて、また一つ国際政治の不安定要因が追加されたわけです。
 日露関係にとっては、おそらくプラスに作用するでしょう。オバマ政権とプーチン政権は険悪な関係にあり、そこで交渉を進めていた日本のあり方をオバマ政権は快く思っていなかったことは事実です。
 米中関係も、おそらく好転するでしょう。少なくとも、昨今、北京に冷たかったヒラリーよりは、北京は、トランプを歓迎することでしょう。
 そこで、日米同盟も決して永続するものではないとわれわれは覚悟すべきなのか?
 トランプのアメリカは、自由貿易の旗を降ろして保護主義へと回帰するのか?
 今更、グローバリズムの流れを止めることなんて出来ない、世界を繁栄させた自由貿易の旗を降ろせるわけがないとわれわれは安心すべきなのか?
 しかし、何事にも想定外の事態は起こるということです。今年、世界は、ブレグジットとトランプ大統領誕生で二度も不意打ちを食らった。世界はサプライズに満ちている。
 「そんなナンセンスなことは決して起こらない」とは、最早誰も言えなくなったのが、この2016年でした。

〔大石英司/2016年11月〕

BOC
茅田砂胡 プロジェクト
A-KOE

メールマガジン登録

新刊情報、裏話など最新情報を
お届けします

メールマガジンの登録・解除はこちらから

フリーワード検索