2008年8月15日


生神:全体のバランスがポイントの書籍編集部長。スポーツ好き。
編長:構成が気になるミスターきっちり。ノベルス編集長です。
軍曹:ファンタジアの鬼軍曹。コーヒー片手に、ズバリ言います。
殿下:元バックパッカー、好きな言葉は「男気」。骨のある奴どんと来い!
姉貴:物語重視の姉貴とは私のこと。時代物も押さえていますよ。
広報:ゲーム好きコレクター、主食は駄菓子。外し目に惹かれるなー。
お嬢:特技は料理に裁縫の正統派女子。やっぱり文章は端正でなくては。
特攻:キャラ命。今、恋愛小説がキてます。もちろんBLもアリっ!
| 編長 | 今回も、たくさんのご応募ありがとうございました。今年の応募総数は190本でした。 |
|---|---|
| 広報 | そのうち、一次選考を通過した作品が55本、さらに二次選考を通過したのは9本。一次、二次の審査では、小説としての完成度の高さや魅力ある作品を絞り込み、最終選考は編集部全員による会議形式で受賞作を決定しました。 |
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| 広報 | さあ、今年もやって参りました、C★NOVELS大賞最終選考会です。中央公論新社ビル内の会議室からお送りいたします。まずは杉多泉美氏『カーネフェルの花冠』から。行方知れずになった友人の残した日記には「未来」の出来事が書かれていて......という、ミステリー仕立てのストーリー。 |
| 特攻 | かわいい話だな、と思いました。 |
| 殿下 | 猫の死神っていうのはいいな。ただ「日記に書かれた未来に振り回される」感じが、あんまり気持ちよくなかった。エピソードとしては面白いんだけど。 |
| 生神 | 主人公も話も動いているのに、中だるみするんだよね。 |
| 軍曹 | 読者は主人公と一緒に謎を解いていくのを楽しみたいのに、肝心の主人公が全然現状を理解していないから、話にのめり込めない。逆にそこさえしっかり書けていたら、もっと面白い話になったのではないかと思うよ。 |
| 編長 | 後半になって出てきた、主人公の事情をよく知る人物が早い段階で登場して、案内人の役割をしていてくれたら、とかね。 |
| 軍曹 | ネタ的には面白いんだよ。猫の死神の正体とか、冒頭でさりげなく伏線引いてあったし。エピソードを使い捨てしていない。冒頭で起きた事故から、段階を踏んで物語が派生しているのも、筋が通ってる。 |
| 姉貴 | ちょっとご都合主義的になってしまっているところもありましたけれど。「日記」に頼りすぎているというか......設定を使いこなしていないのですよね。もったいない。。 |
| 軍曹 | 気になったのは、既存作家とのイメージの重複。九条菜月氏がいるからうちに応募したのかな? ってくらいに、ネタの使い方や文章スタイルが似てる。 |
| 編長 | 確かにそうだね。基本の思考がミステリ系である・ちょっとファンタジーの要素がある・舞台が現実、あるいは歴史上に実在した土地や事象を使用するっていうのは、うちでは九条氏の持ち味だから。 |
| 軍曹 | この三つの要素をセットで使って物語を作るスタイル、自分ならこう書く! というところを見せて欲しかった。 |
| 編長 | そして推敲をもっとしっかりしてほしい。単純なタッチミスが多かったな。 |
| 広報 | 派手さはないけれど、とにかく楽しく読めたなー。寿命を決めるアイテムの設定もよかったし。日記の作者で主人公の友達でもある人物が、日記の中と主人公の思い出話にしか出てこないにもかかわらず、ここまで存在感を与えられるのはすごいですよ。 |
| 軍曹 | 逆に、主人公より目立っちゃっているのだけれどね。 |
| お嬢 | 全体を通して好印象の、後味のよい世界を作れる人だと思いました。 |
| 広報 | 次は東一色氏『緋色の輪舞曲(ロンド)』。故郷を滅ぼされた少女と、淫蕩な女神に憑依された幼馴染みを解放するために旅をする少年の、「ブレス」と呼ばれる怪物との戦いを描いています。 |
| 殿下 | 盛り込みすぎで破綻してしまってる、っていうのが総合的な印象かな。「ブレス」とか「素霊」とか、お約束の設定を頑張って配置してあるんだけど、あまりにもそこかしこに配置しすぎてしまったというか。 |
| 広報 | 設定が多すぎ・物語が駆け足ってことの裏返しでもあるわけですが、退屈はしなかったです。映画の予告編みたいで。 |
| 軍曹 | これはたくさん盛り込んだ要素を、今後分割して書いて、長大な作品にしたいという意思表示の作品なのかな。「わたしはこんなに大きい世界観を持ってます」という。 |
| 編長 | ただ、あくまで一巻分・読み切りの作品募集なんだから、大きな世界観は奥行きとして見せておくに留めておいたほうがよかったな。「まだ先があるんだな」っていうワクワク感じゃなくて、総出ししてしまったことによるごちゃごちゃ感のほうが勝ってしまった。 |
| 軍曹 | 一個のエピソードを短篇っぽく仕上げて、次の話へ、っていう切り方は面白かったんだけど、それが活きてなかったね。 |
| 姉貴 | 冒頭の化け物退治のくだりなど、なかなか楽しめましたよ。 |
| 編長 | しかし、話の切り替えで、主観が別の人物に切り替わる時の区切りが一行あきだけっていうのもなあ。余裕がない。 |
| 生神 | 枚数制限があるからしかたないとしても、ヒロインの視点だったはずが、いきなり別の人の心情を書いちゃったりすることもあるから、混乱を招くよね。 |
| 殿下 | 俺はタイトルの意味が最後までわからなかったな。"緋色"も"輪舞曲"も......。 |
| 姉貴 | タイトルは重要ですよね。他の応募作でも、内容とどうつながるのかわからないものが結構ありました。 |
| 特攻 | この作品の良いところは、とにかく広い世界を持っているってことですね。その世界を、いかに区切って、どこを見せるかの整理ができれば、もっと面白くなる。一個一個のエピソードは悪くないし。 |
| 軍曹 | 「これは全部見せて、ここは側面だけちょっと出す」みたいな、描き方にメリハリがつけられれば、きっともっと良くなると思う。 |
| 広報 | では、甘木統也氏『罪はまどろむ偽天使の背に』。帝国の首都で害獣駆除専門魔術師として働く主人公が竜の駆除を依頼されて向かった辺境の村には、贖天使を名乗る少女が。主人公は村の猟術士らと力を合わせて竜退治に動きます。 |
| お嬢 | 世界観は面白く読みました。 |
| 殿下 | 構成・展開など、オーソドックスでわかりやすく書かれてたな。ただ、文体が説明的。 |
| 姉貴 | 魔法・道具などの素材の使い方が細かく、マニア受けを狙えるかもしれないけど、はまる人とはまらない人が分かれそうです。 |
| 軍曹 | 設定など、酷似した作品が他社刊行で存在するのが致命的なのだけれどね。 |
| 特攻 | 残念ながら、それらを超えるところまではいってない。 |
| 軍曹 | スカート・ストッキング・ワンピースがあって、アパレルの人気ブランドがあって、原子という理論も確立していて、1800年前の文明絶滅が歴史的に証明されていて......独自に構築して欲しい物語世界なのに、現代の知識や事象を安易に取り込みすぎ。 |
| 生神 | 作者はまだ若いし、若さに対しては期待するな。 |
| 広報 | せっかくの戦闘シーンが今一歩迫力に欠けるのが気になったけど。 |
| 軍曹 | それは最近の男子向けファンタジーによくある手法のせいかと。サッと登場して、まずは身体的特徴を挙げ連ねる書き方。逆に言えば、作者はこの書き方しかしてない。 |
| 広報 | 見えてるところしか書かないってことかな。テレビゲームをそのまま文章にしても、面白みに欠けるんだよね。ミクストの設定などかっこよくて面白そうだったのに。 |
| 編長 | 各種設定に、「もっと使い道あるんじゃないか?」と思ってしまう。猟術士とか面白いのに、惜しいよね。 |
| お嬢 | あとは、今の流行なのかもしれないけれど、「死んで下さい」というセリフの頻出が読みにくさを招いていたような。 |
| 特攻 | これが自分の世界だ! というものを見せてほしいですね。 |
| 広報 | 次の作品です。あやめゆう氏『フリーク フリーク フリークス』。人外(フリークス)に対抗するための「狩人」たちが、ある高校生の自殺が発端となった一連の異常な事件を追ううち、「人形遣い」と呼ばれる人外らと戦うことになる、というもの。 |
| お嬢 | 私は、これが一番読むのがきつかった......。全ての言葉がずっとたたみかける感じで、ノイジー。 |
| 姉貴 | 文体が苦手、という読者はいるでしょうね。 |
| 広報 | そう? わりとスッと入り込めたけどなあ。殺伐とした世界を反映していて、悪くないと思った。 |
| お嬢 | 登場人物が、物わかりの良すぎる人ばかりなんですよ。みんなが作者と同じペースで理解して、会話して、っていうのはどうかな、と。 |
| 姉貴 | リアリティを求めると確かに違和感があるけれど、作家の個性・世界観という観点からしたら、それもよいのでは? |
| 特攻 | 個々のキャラクターに個性を持たせて、自由に動かしているって感じじゃないんですよね。全て同じ色で、塗り分けがない。それでいて力技で話を転がして行くから、読み終えた時に徒労を感じる。 |
| 広報 | 私はこの作品大好きですよ。最終選考9作品中、唯一戦闘シーンでワクワクした。 |
| 特攻 | 私も戦闘シーンは褒めたい。が、そこを際だたせるには文章全体をトリッキーにする必要はないんじゃないかと。地の文は普通でいいのに。 |
| 編長 | 女子高生剣士が自らの武器を破壊され、どうするんだろう、と思っていたら出てきてしまった「すごいエモノ」の設定は秀逸だったよ。 |
| 軍曹 | まだ直すべき部分は多いけれど、その結果、どのように変わっていくかが未知数の作家だね。 |
| 生神 | どんな人がこの作品を書いたんだろう。気になる作品ではあるな。 |
| 広報 | では、あかすずめ氏『龍は彼方に』。にいきましょう。老いた祖母と暮らす主人公の少年。彼には「灯」と呼ばれる特殊な才能があり、その才能を狙う女呪術師の仕掛ける罠に翻弄されつつも、彼女を暗殺する任を下された青年や別の呪術師とともに立ち向かいます。 |
| 姉貴 | 主人公の少年を肉体派男性が支え、美形呪術師と対決する。これぞファンタジー、という組み合わせですね。 |
| 殿下 | 今回の中では俺はこれが一番よかった。話は「ゲド戦記」のようなオーソドックスな翻訳ファンタジーの感じだったけど、一番基本ができてたよ。マイナス要素が少ない。 |
| お嬢 | キャラクターの言葉が、応募作品中で一番心に響きました。主人公の言葉に共感できるように書けてましたね。最初から最後まで自然に物語が進んだ、と思いました。 |
| 広報 | ラストは泣けたよ......。ただ、本当の黒幕である王子の影が薄すぎて、話が混乱しちゃった。誰のためにこんなことになっているんだ! と。 |
| 特攻 | 本当は国の後継者争いの話のはずなのにそこには全く触れず、側室個人のレベルの争いになってしまったのはまずかったよね。 |
| 編長 | この肉体派戦士のニックネームにもすごく違和感あった。「狂犬」っていう割に結構理性的だし。 |
| 軍曹 | あと、主人公の、龍とか魔物が見えるという設定を活かしきれてないかなと。 |
| 特攻 | 主人公とサブキャラの造形は非常によく出来てるし、主人公の成長していく様子もうまく表現されていたとは思います。一方で、メインキャラ以外の人物キャラとか組織に関しては、扱いがぞんざいでしたね。使い切ってない。でも、作者はまだ若いでしょう。 |
| 生神 | まだまだ伸びしろがあるな。 |
| 編長 | もうちょっと物語に厚みを出せれば、ぐっと良くなるね。 |
| 殿下 | 次作に期待できる作者だと思う。 |
| 広報 | 次は海棠祐氏『砂漠の薔薇』。です。「呪」によって守られてきた王国が、契約を破ったことによって存亡の危機に瀕し、一人残された王女が新興共和国の青年将校と渡りあいます。「呪」によって少年の姿に変えられた王女と、王女に惹かれる将校のラブ・ストーリーですね。 |
| 生神 | プロローグが囚われの兄王子の話だったんだけど、読者に「この話ってどんな話?」っていう情報を与える冒頭部分として、ふさわしくないと思うなあ。彼は最後の最後にやっと出番が回ってくるけど、そこまでの影が薄すぎて、作中でも読者にとってなんだかよくわからない人になっちゃってる。プロローグは主人公について書けばよかったのに。 |
| 姉貴 | この作品全体が、ぼやけてしまっていますよね。何を一番書きたかったのか。 |
| 広報 | 壮大なロマンス......かな? |
| 編長 | 王子の姿に王女の心っていうのはどう? |
| 特攻 | あれはすごくいい設定だったと思いますよ~。最初「きゅん」ときたけど、中盤があまりにベタで。活かされてなかったね。 |
| 広報 | 設定とかも、最後まで読んでみると、ものすごくざっくりとした印象しか残らないもんね。途中から全部ラブ・ストーリーの添え物みたいな扱いになってしまっているし。 |
| 軍曹 | そのわりにはアダルトなモノの書き方から逃げてるなあ、とも思う。 |
| 特攻 | ラブしか書きたくない! っていうのはすごく良く伝わったんだけどね。 |
| 殿下 | 全体的に薄い印象なんだよな。心の動きが急すぎて、説得力に欠ける。お姫様が、なんであの将軍に恋をするのか全然わからない。やっぱり恋に落ちる必然性を描いて欲しい。 |
| お嬢 | この作者、文章力はかなりのレベルですよね。こういうファンタジーではない、別の作品も読んでみたいな、と思いました。 |
| 編長 | そう、それに国とか軍隊の扱いなんかは、押さえるべきところは一番ちゃんとしていた。素晴らしい、と手放しでは褒められないけど、ファンタジーの世界の中でよくここまで盛り込んだな、と思うよ。 |
| 広報 | では、さとみ桜氏『紺碧のパラディーゾ』。海賊に攫われたところを海軍の提督に救われた少年は、3000年前に沈んだ神の島の末裔。長じて海軍の艦長となった彼が過去の「罪」と向き合おうとしたところへ、故郷の島を手に入れようと目論む追っ手が迫る......というもの。 |
| 姉貴 | 魅力的な男性がいっぱい。好きな方にはもう、ストレートのストライクでしょうね。 |
| 特攻 | 文章とキャラクターに華があるのがいいと思いまーす! こういうふうにキャラを書けるのは才能。後天的には身につけようがないもの。私、こういう作品大好きだよ。魂の双子では!? と思ったくらい(笑) |
| 生神 | 今回の作品中一番良かったと思う。地の文や会話、普通の文がうまい。 |
| 広報 | でもね、主人公があんまりさらっと裏切られるので、どんだけ魅力がないんだよこの人、と思えちゃうの。だから感動できないんですよ。え、それでいいのー!? って。 |
| 殿下 | 自分の艦を捨てた艦長はまた戻ってきていいのか!? |
| 特攻 | 主人公はみんなに愛されているんですよ。 |
| 軍曹 | でも、そこが一番の問題だと思う。なぜ主人公よりも身分の高い貴族が部下に甘んじていたのか。筋道や説明がないぶん説得力に欠ける。 |
| 編長 | そもそもC★NOVELSは、他レーベルと比べると戦争・軍事政策の描かれ方に対する基準が厳しい。そこを覚悟した上で執筆して欲しいね。ただこの作品においては、紺碧の海に真っ白な帆を上げて進む軍艦......っていう、ファンタスティックなイメージで読むべき作品、というとらえ方でいいと思う。 |
| 特攻 | そう、ファンタジーなんですよ! しかしこの作品、家族の絆に特化して書けば、よりまとまった話になったんじゃないかな。 |
| 姉貴 | 登場人物の腹づもりが読めなくて、裏切り裏切られ、あれ、どっちが味方だっけ? でもまあハッピーエンドっていう、エンターテインメントとしてわたしは楽しみましたよ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」みたいなね。 |
| 殿下 | 俺は「マスター・アンド・コマンダー」。(一同:渋い!)海戦シーンとかは意外としっかりしてるんだよね。勉強してる。 |
| 広報 | 次は入庭園子氏『B.A.(ぶえのす あいれす)コンフィデンシャル』。単身赴任中の父に会うためにブエノスアイレスを訪れたごく普通の高校生が、「被造物」と呼ばれるモンスター間の諍いをおさめる「調停人」候補になったことで事件に巻き込まれます。......短い期間の、限られたエリアでの話だけど、そこからの広がりがありそう。続きが読みたくなる話でした。 |
| 姉貴 | うん、すごく面白かった。でも、残念ながら山場の「調停」が格好良くないの。 |
| 広報 | 主人公に「魂の公平性」があるんだってことが、最後まで読んでも曖昧にしか伝わってこなかったのも残念。公平って、いったい何を基準にしているのかな? |
| 軍曹 | 特に将来の夢もなく、右でも左でもないような存在の主人公を絶対的な公平性の持ち主として解釈するなら、「調停人になりたい!」と強く思うこと自体がオカシイことになるもんね。 |
| お嬢 | 公平性があるってことを、もっとエピソードで示して欲しかったかも。 |
| 編長 | 作者自身が消化不良なんじゃないかな。設定に対するツッコミが足りない。 |
| 軍曹 | あと、主人公以外のキャラが、意外と機能を果たしてないし、説明されているようでされていない。会話運び・文章そのものにも修練を必要とする。 |
| 特攻 | この話で一番評価したいのは、少年の成長がきちんと描けている、というところですね。 |
| 編長 | だから、いっそ調停自体はへたくそでしたっていうオチでいいとぼくは思ってるんだけどな。ただ、やっぱりラストに至るまでの主人公の心の動きがしっくりこないね。 |
| 特攻 | ノベルスにしては起伏が少ない作品だな、という印象なんですが。読ませどころはあるけれど、中毒性はないかな、と。 |
| 殿下 | 俺的には、南米という設定だけでだいぶ掴まれるんだけどね(笑)。 |
| 広報 | 妖怪好きの私もまた、設定でまずグッときましたよ(笑)。 |
| 軍曹 | いいことであれ、悪いことであれ、読んだ側に、何かしらの意見・批評を言わせたくなる作品だね。C★NOVELSに少ない、アーバン系の作品というのも魅力。 |
| 広報 | 課題は多いけれど、もっと良くしてみたいと思わせる作品でした。 |
| 広報 | ではラスト、槇和泉氏『王妃微笑』です。新興の騎馬民族国家に政略のため嫁いだ歴史ある国の16歳の王女。彼女は凍りついた心を次第にとかし、少年王と寄り添う。しかし、彼女の持つ特殊な能力を狙う一派の魔の手が迫る......! |
| 特攻 | ずっとうちのレーベルに、ラブロマンス作品が欲しいと思ってたのです! |
| 殿下 | キャラクターがベタベタなとこが逆にいいね。 |
| 編長 | 「人形王妃」の心がだんだんとけてゆく過程は良く書けてる。 |
| 殿下 | ただ、あの王様でどうやったら戦に勝てるのだろうかと。 |
| 特攻 | いや、でもこの王子、好感度高いと思いますよ。かわいい。 |
| お嬢 | 何に対しても直球!! な感じで、その部分においてブレないで書けていますよね。 |
| 編長 | どんな人が読んだとしても安定していて、かつ好感を与えられる作品だな。 |
| 生神 | ただ、過去の因縁が物語の鍵を握ってる割には、最後の方になってバタバタと明かされる感じがちょっと。話の中盤にもエピソードを盛り込みつつ、もう少し自然な流れでもってこられたらよかった。読む側にとっては「後出し」に思えてしまう。 |
| 姉貴 | 前半が丁寧に書かれていた分、後半駆け足気味に進むのが確かに気になります。 |
| 編長 | 遠い過去の因縁を絡めた、恋愛ものとして書きたかったのだろうが、後半は盛り込みすぎて器からはみ出てしまったような印象。 |
| 特攻 | 確かに、因縁のエピソード抜きでも、話としては成立するね。 |
| 姉貴 | この話、私もとても良いと思いました。ただ、ノベルスに求められているのは、テンポのよいエンターテインメントなのですは? この作者は全体的にゆっくり物語を進めていきますよね。 |
| 軍曹 | 確かに今までのラインナップにはないノリの話。でも、今のC★NOVELSが全て、というわけでは決してないので、魅力的な作品はどんどん受け入れたいな。 |
| 編長 | そうそう、新しい作風も歓迎したいね。 |
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| ―― 熱い討議の結果、高い好感度と、これまでのC★NOVELSにない新しい作風に期待の声が集まった『王妃微笑』が大賞に決定。ハイレベルの作品が揃い、どれが受賞してもおかしくない、という感想も聞かれる中、さらなる討議を経て特別賞は『紺碧のパラディーゾ』、『B.A.(ぶえのす あいれす)コンフィデンシャル』の二本に。 | |
| 編長 | 今年も全体的に応募作のレベルが高く、選考も難航しました。それだけに、受賞した3作品はいずれ劣らぬ傑作揃い。お楽しみに! |
| 広報 | では最後に、毎回恒例の「大賞選考を振り返って」。 |
| 姉貴 | 毎回何作か、大前提の規定枚数をはみ出している作品があります。たった一枚や二枚でも、規定に過不足があれば、作品は選考の対象からはずれます。応募規定はしっかりと読んで守って下さいね。 |
| お嬢 | 第5回の募集から、投稿枚数などの規定が変わっていますから、再確認をお願いします! |
| 殿下 | 単純な誤字、脱字にも気を配ろう。山場でとんでもない変換ミスがあったりすると、がっかりだからな。 |
| 軍曹 | 本文を最後まで読んでもなお理解できない「あらすじ」が多い。梗概のわかりやすさも大事なポイントだよ。 |
| 生神 | 応募作一作できっちり完結させるのも実力のうち。シリーズの第一巻だけを読ませて全体の面白さを伝えるのは実はもっと難しいんだってことを、肝に銘じて欲しい。 |
| 全員 | それでは最後に――、第5回C★NOVELS大賞へのご応募お待ちしています! |